カンタータ(伊:cantata、 独:Kantate)とは(歴史、音楽、)

単声または多声のための器楽伴奏付の声楽作品をいう。元来は動詞「歌う(cantare)」の分詞形であり、「歌われるもの」を意味する。
典型的なカンタータは、17世紀後半にイタリアで作曲された、レチタティーヴォとアリアからなる独唱と通奏低音のための歌曲であり、18世紀前半のドイツでは、コラールを取り入れた教会カンタータが、18世紀のフランスでは一人または数人の歌手と通奏低音のほか、しばしば小編成の器楽を伴う世俗カンタータが数多く作曲されている。
一方、19世紀以降、カンタータは合唱と管弦楽のための多種多様な作品を表すものとなった。
カンタータという名称が付された最初の音楽作品は、今日知りうる限り、1589年にシェーナで出版された、チェーザレ・デステとヴィルジニア・デ・メディチの結婚式のための『カンタータ・パストラーレ(Cantata pastorale)』である。
最初期のカンタータは様式的に確立しておらず、エレアノール・カルオーリは、1670年頃までのカンタータを、単一のアリアからなる「アリエッタ・コルタ(arietta corta)」と、歌詞に応じてアリアとレチタティーヴォが使い分けられる「アリエッタ・ディ・ピウ・パルティ(arietta di piu parti)」とに分類している。
update:2009年09月18日